当農園は、1994年に苗木を植えさくらんぼの生産を始めて以来、2004年からネット販売を開始いたしました。
初夏の果物ということで、長年クロネコヤマトのクール便で発送しておりましたが、毎年必ず、さくらんぼが痛んでいるとクレームをいただいておりました。
画像付きで送られてきましたメールには、ぶにょぶにょと柔らかくなってしまった無惨なさくらんぼの姿。 1〜2日前まではきれいな姿でお送りしたさくらんぼが、なぜこんな風になってしまったのか…
原因は、輸送中の温度にありました。
さくらんぼの保存適性温度は8度。
これに対して、配送に使われる冷蔵庫車の温度設定は4度と非常に低いのです。
そして、運悪く、冷気が直接あたる場所に積まれてしまうと、さくらんぼは凍ってしまうのです。そのまま、輸送にあたり、積み替え作業などにより、一度凍ったさくらんぼがまた溶け、お客様のお手元に届く頃には、見るに耐えない姿になってしまうのです。
これを防ぐ為、梱包を変えたり、冷えすぎに注意するよう業者にお願いしたり考え得る限りの対処をしてまいりました。
しかし、全くのゼロにすることはできないのです。
毎日100箱近いさくらんぼを箱詰めし発送しておりますが、 この中から、必ず痛みの発生があるのだと思うと気が重くてしかたありませんでした。
毎日数件いただくクレーム処理にも鋭気を奪われ、さくらんぼ時期の2週間は本当に戦争のようでございました。
本当にどうにかできないものか・・・
配送業者と検討に検討を重ね、
打ち出した対策は・・・
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クール便をやめること
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でした。
冷えすぎが原因なら普通便でお送りしてみよう!
青森から、お届けに2日以上かかる地域も航空便なら翌日到着が可能。
さくらんぼ畑からそのままの状態でお送りする。
本当の意味での産地直送です。
2007年の収穫直前。
急遽始めたこの対策に、クール便使用ということで、通常の配送料より多く頂いていた送料を返還。
航空便使用地域分を、航空便用に送り状に再印刷。
もしかしたら、これで痛みの発生は少なくなるかも。
この思いだけで、忙しさを乗り切りました。
そして、発送からお客様に届いたころ・・・
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受信ボックスが嬉しいお便りでいっぱいになりました。
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痛みの発生が激減したのです。
数件いただいたクレームは どうしてもクール便で送ってほしいと別途料金をいただいてお送りした分のみ。
やはり、冷えすぎによりさくらんぼが痛んでしまいました。 こちらは、通常便にて代替え品をお送りし、ご納得いただきました。
クール便を廃止したことは、間違いではなかったのです。
しかし、レビューの中で、
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こちらの気温が高いせいか箱の外から温かく、 中身もとても温かくなっていました。
冷蔵便でお願いすれば良かったと思いました。
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というお声をいただきました。
確かに、九州・沖縄などの暖かな地域では、外気温も非常に高く、さくらんぼに熱がこもる場合もありますが、到着後、氷水でキリッとで冷やしていただければ十分美味しくご堪能いただけます。
どうぞ安心して普通便をご利用ください。
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桜庭りんご農園では、 普通便の配送を
推薦いたします。
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それでも、クール便発送をご希望の場合は
ご注文時、備考欄にてクール便指定をお申し付けください。 追加料金加算の上、受注いたします。
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